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Modern Sonata 曲目解説①

  • rtdhimawarii
  • 2019年11月15日
  • 読了時間: 3分

気が向いたときに書きます。まずは前半4曲。


<G戦場のアリア>

自分が初めてジャズ系の和音や音階に目覚めるきっかけとなった曲です。私が高校生の頃、国立音楽大学の北海道同調会で自分の師匠の伴奏で参加させていただいたときに、ピアノ科を卒業された先生がバッハをジャズアレンジして弾いていらして、大変ショックを受けました。


「バロック音楽とジャズがこんな形で融合できるなんて」

そう思いました。そして、その感覚が今の自分の音楽観にずっとつながっています。


今は、融合ではなく「共存」という考えになっています。それは、またの機会に。


このアルバムのアレンジは私の名前でクレジットされていますが、この曲のアレンジは、その先生のアレンジをもとにさせていただいています。


トリオ編曲にするにあたっては、メロディーを担当しない楽器がバッハの他の名曲の旋律をオブリガードとして演奏するようにしています。


<サングリアに恋して>

すすきののBar エスパーニャで定期ライブをしている頃に作曲しました。 代償行為による、ありもしない恋心を表しています。一見明るさがある裏に、ドロドロとした暗さが隠れている曲です。


この曲は「E・B・A」という3音のモチーフをもとにした組曲の中の一曲です。「E・B・Aの動機による現代組曲」という組曲で、第16回?のTIAA全日本作曲家コンクールで審査員賞を受賞しました。 独学で作曲をやってきましたので、アカデミックなものに関しては全く自信がありませんし、認められていないことも自覚しているのですが、珍しく公式な場で意見を頂けた例です。


<オトメザクラ>

相棒の娘さんにささげた曲です。オトメザクラという花の可愛らしさ、美しさ、可憐さを意識しました。


私の考える美しいメロディーの一つに「音階を素直になぞっていく」というものがあります。音階自体が美しいから音階になっているわけであって、それを素直になぞることが美しさにつながると考えているのです。


この曲もすべてが順次進行というわけではありませんが、順次進行を基本としています。また、和声進行におけるバス進行は一音ずつ下がるような形や四度進行を基本としています。そうすると、なんとなくクラシカルな雰囲気も持たせられるようです。


<Ready to Drink>

RTDと略されることも多いのですが、飲料業界では「開けてすぐに飲めるお酒」という意味だそうです。素直に訳すると「飲む準備ができている」ということだと思うのですが、そういう「さあ飲むぞ!」という明るい気持ちを表しました。


サビの部分最初の2小節。フルートのポルタメント降下やヴァイオリンの動きは、「乾杯!」「乾杯!」という場面を想定しました。とにかく駆け抜けるように早く、どこまでも明るい曲です。


ポピュラー音楽の名曲によくみられる和声進行やブルースの香りもちょっぴりと取り入れています。ある意味「ずるい」曲だと思います。

 
 
 

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